役行者を巡る【栃木】

   Ⅰ 輪王寺行者堂
   Ⅱ 修験光明寺跡
   Ⅲ 那須岳
Ⅰ 輪王寺役行者堂…栃木県日光市山内。(2007/08)
 女峰山の登山口にある。大きな行者堂で、平成四年に彩色を新たにした役行者、前鬼、後鬼の木像が祀られている。右手に独鈷杵、左手に錫杖を持つ倚像である。【写真】
 また日光山輪王寺の宝物殿には、「板絵着色役行者八大童子像」、「日光山縁起」が納められているという。

行者堂の説明板は以下の通りである。
行者堂(県指定文化財)
 本尊は奈良時代の山岳呪術者、修験道の祖、役小角、役行者が非常に健脚であったので、足が丈夫になるようにとの信仰があり、草鞋の奉納が多い。ここは女峰山へ向かう登山口で、峰修行の行者の拝所でもあった。堂の創立は年代は不明であるが、天正十三年(一五八五)に再建したという記録がある。
 現在の堂は、平成二年に改装され、同四年に彩色を新たにした役小角の木像と前鬼、後鬼が祀られた。

 同所にある「栃木県教育委員会 日光市教育委員会」の「輪王寺行者堂」の説明では「……現在の建物は輪王寺明細帳によると天正三年(1575年)桜本坊宗安再興と伝えられている。その後幾度か修理を経て今日に至っている。……」としている。

Ⅱ 修験光明寺跡…栃木県大田原市余瀬。(2007/08)
 芭蕉が黒羽光明寺を訪れたときには、行者堂があって、役行者が祀られていたようである。その時に芭蕉は、「夏山に足駄を拝む首途かな」という句を詠んでいる。
 現在の修験光明寺跡には、句碑が建てられている。また同じ句碑が黒羽城趾公園の「芭蕉の館」の車道に面した入口にも建てられている。

Ⅲ 那須岳(1915m)…栃木県那須郡那須町大字湯本。(2004/03、2005/05、2007/08)
 那須岳が役行者によって開山されたのは、大宝元年(701)と伝えられている。

                    輪王寺行者堂の役行者、前鬼、後鬼